事例2 高級老人ホームだからサービスも良いと考えたが、違った!
一般的に料金が高いサービスは、質も良いと考えられています。
ファミリーレストランより、高級レストランやホテルの食事料金は高いですね。
料金の高さは、料理に使う素材や料理人の技量、接客サービスのレベルの高さに対して支払っているわけです。
有料老人ホームにおいても、おおむね料金が高いほうが、低い施設よりもサービス自体が良い傾向はあります。
料金が高い分、それだけ手厚く人員を配置していたり、設備や調度品、食事に使う材料も良い物を使っていたりするからです。
特に人員配置が手厚いホームは、当たり前ですがサービスが手厚くなる傾向にあります。
職員に余裕があるためです。
ただし、例えば入居一時金に数千万、時には億を超える費用を支払っても、実際のサービスはさほど良くないケースも多いです。
なぜなら、入居一時金は基本的に家賃の前払いと同様の考え方であり、都会や町中にあるホームは高いのです。
サービス云々ではなく、単に土地代や建設費用が高かったから一時金が高いだけであり、その後のサービスの良し悪しには影響しません。
むしろ、サービスの質に影響するのは、月額の管理料の部分です。
管理料が高い理由が、手厚い人員配置のため等であれば、期待できます。
ですから、「あんなに高い費用を支払って入所したのに・・・」と、入所後にボヤかなくて済むように(けっこう多いご相談です)、どの部分に多くお金を費やしているのかを見極めることが肝心です。
いろいろなホームの料金を比較し、サービスを見極めて選ぶようにしてください。