事例3 リゾート気分を味わいたかったが・・・
「老後は、好きな海や山に囲まれて暮らしたい」と、移住やリゾート地での生活を希望し、実際に満喫している人はけっこうおられます。
有料老人ホームの中にも、上記のようなニーズをお持ちの方向けに、海辺や山奥の温泉地などに建設されているものがあります。
入所して、考えた通りの生活ができている人にとっては、毎日が楽しく、窓を開けて景色を見ているだけで幸せなリゾートライフになるようです。
しかし、不動産業界の格言で「眺望は3日で飽きる」というのもがあります。
眺望だけで選んで入所しても、入所後数か月で飽きてしまうケースも、けっこうあるものです。
眺望に飽きても、日常生活に張りがあればいいのですが、リゾート地の多くは田舎です。
毎日、同じ人と関わって外部との交流が全く無く、刺激の少ない生活なため、うつや認知症になる方がいます。
また、親しい友人や親族が面会に来る際にも、僻地のホームだと、交通機関等の状況もありなかなか来られません。
リゾート地のホームを選ぶ際には、ホーム内のプログラム、地域との交流、面会者来所の際の交通事情等まで配慮して、選んだほうが良いでしょう。
そのため、特に人気なのは都市部近郊で比較的アクセスの良い立地のリゾート型ホームです。
何かあればすぐに都市に出られますし、友人等にも会えるので安心感があるのでしょう。