サービス付き高齢者向け住宅は入居金なしの施設が多いですが、最近では介護付有料老人ホームでも入居金なしのホームが増えてきました。
まず、入居金の性質ですが、家賃の前払い的な性質があります。
つまり、施設の建設コストや土地取得の経費が大部分を占めています。
そのため、便利な立地や一等地の施設は、入居金が高いのが一般的です。
しかし、サービス付き高齢者向け住宅が高齢者の単なる住宅で、入居金がないケースが多いことから、価格差を感じる入居者が多くなってきました。
介護付有料老人ホームでも、入居金なしのホームが登場しています。
これまで入居金を設定していたホームも、入居金なしプランを設定するようになっています。
ただ、入居金がなくなっても、月額費用に上乗せされるなど、どこかで入居金分を支払っているものです。
入居者側からわからないように、食費や管理費に加えられているところもあります。
ですから、入居金なしのホームでもどこかで加算されていますので、問題ありません。
また、土地を賃貸したり、土地所有者に建設コストを負担させて運営収益で支払っていく投資スタイルのホームも出てきています。
そうなると、そもそも事業者側のコスト負担が安いために、入居金なしの設定にできます。
どこにもコストが加算されていませんので、入居者側としては非常にお得です。