ご夫婦で介護施設に入居したいが、一方が要介護で、他方が自立というパターンはけっこう多いものです。
いわゆる老老介護で、一方の配偶者が他方を介護しているケースです。
自宅でヘルパーやデイサービス、ショートステイを利用して生活できている間はいいのですが、それも厳しくなった時が問題です。
介護をしている配偶者が、介護疲れでうつになったり、倒れたりする状況も、他人事ではありません。
現在は、よくある出来事です。
要介護の方が施設入居を承諾すれば、すんなりと入居して元気な配偶者は日常生活を取り戻すことができます。
が、往々にして施設入所を拒否されるケースが多いです。
当方の印象では、施設入居を拒否されるのは男性が多いように思います。
おそらく、男性のほうが新しい環境や人間関係に馴染むのが苦手な傾向があるのでしょう。
そうなると、周囲が困ってしまいます。元気な配偶者まで、壊れかねません。
入居拒否をしている方でも、配偶者と一緒であれば入居を承諾するケースがあります。
夫婦居室に入居すると、やはり元気な配偶者が介護を頑張ってしまうため、結局介護疲れが解消されない場合があります。
その場合は、要介護の方は介護居室、元気な方は自立居室に入居する選択があります。
日中に関しては夫婦で一緒に過ごし、夜間帯などは介護を職員に任せられます。