朝日新聞のネットニュースからですが、昨年に家庭裁判所から解任された後見人は255件だったようです。
原因としては、後見人の財産横領や報告書遅滞などです。
判断能力の低下した方の財産や人権を守る立場の者が横領するなど、もってのほかです。
制度への信頼を揺るがしかねませんので、家庭裁判所の後見人への監督は徹底してもらいたいと思います。
有料老人ホームに入所する際に、任意後見を利用するケースは多いですが、後見人選びは十分に吟味してから行うようにしてください。
自分自身と合うか、専門性は間違いないか、年齢はどうか(自分より高齢だと、職務をまっとうできるかわからない)などが見極めのポイントです。
もっとも、成年後見制度自体は最低でも年に一回は家庭裁判所に後見人が報告する義務があります。
何かあればまず判明しますので、不正をしやすい、穴だらけの制度ではありません。