ニッセイ基礎研究所のデータによれば、日本では年間約3万人の孤独死があるそうです。
自宅で、誰にも看取られずに、ひっそりと亡くなっている方は、交通事故の死者よりも多い現状があります。
この背景には、高齢独居者の増加があります。
生涯結婚しない未婚者が増えていますし、年間20万件を超える離婚が、独居者の増加に繋がっています。
近所付き合いも希薄になってきた現在では、誰の目も届かない、何かあっても気づかない人間関係になっている方も多いのでしょう。
福祉の分野では地域の見守りの重要性が認識されています。
しかし、福祉の枠に当てはまらない独居者も多いのです。
また、ヘルパーが週に1回入っていても、それ以外は全く誰とも接点がない状況もあります。
誰も見守ってくれる人がいないからと、早くから有料老人ホームに入居される方も、増えています。